ゆずるさんが白拍子絵を描いて下さいました!!
有り難うございます!
こちらはそのイラストの極一部でございます。
実はとある方と素敵なコラボでご投稿くださったのです!
是非、ゆずるさんの全体の絵ととある方とのコラボは続きからご覧ください。
『藤棚デート』
『見せたいものがある』と呼び出された宗一は、哲博に連れられ
歩いていた。何があるかは教えてもらえないまま向かった先は・・・。
「あっ・・・」
「どうだ?」
広い庭園に造られた藤棚。
美しい紫色に連なった花々は今が盛りと咲き誇り、陽光の元で
しっとりと輝いている。
「見事としか言いようがない・・・」
ふらふらと近寄り、下から覗き込むように花に手を伸ばした。
思ったより高い位置にあるそれに指先が触れる。
「どれ?もっとよく見せてやろう」
「うわっ!?」
突然身体が浮上して視界が高くなる。
「てつひろっ!」
「そう怒るな。藤に免じて機嫌を直しておくれ」
ははは・・・と全く悪びれない哲博の様子に早々に気持ちを切り替え、
目前の花にそっと手を添えて顔を寄せる。
「美味そうじゃ」
「食い物ではないぞ?」
「わかっておるわ!」
ぽかりと後頭部を叩き「歩け」と促す。
ゆっくりとした動きで、さながら藤の海を泳いでいるようだ・・・。
「宗、ここで舞ってみぬか?」
「それもよいな・・・」
想像しただけで白拍子の血が騒ぎ、身体が動き出しそうになる。
「気持ちよさそうじゃ」
強まった春風に目を細めれば哲博がふふっと笑った気配がした。
(了)
☆ゆずるさんより☆
こんにちは。
ゆずるです。
私も白拍子が描きたくなって今時期の藤と合わせてみました。
絵:ゆずるさん
文:ほものこまちさん
のコラボでした。
素晴らしいコラボ有り難うございました!
鮮やかできらびやか、表情豊かな白拍子と将軍が何とも言えず可愛く、
それが藤棚の薄紫に映えてとても美しいですね!
実はゆずるさんの白拍子絵、庭では手ぐすね引いてお待ち申し上げておりましたv
あちらの某所、こちらの某所で外堀を埋められていらっしゃる様を拝見していたからです。
まさに、高まりに高まった期待に見事答える形で素晴らしい白拍子をご提供くだされましたこと、感謝の言葉もありません。
そこに、『ほものこまち』さんの素敵な文までもがつきまして、本当に素晴らしい一作を皆様にお届けできるのが感激の極みでございます。
また白拍子の世界観を正確に捉えてご自身の作品に昇華して下さったのも感動でした。
ちなみに『ほものこまち』さんはあくまで『ほものこまち』さんだそうですv
お二方、何度も言うようでクドイと言わないで!でも言わせてください。
素晴らしいコラボレーションありがとうございました!
庭一同
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